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会社で新年の挨拶をしてから高松に行く。国交省の整備局を振り出しに三日間、明けましておめでとうございますの連呼である。用意した名刺は六百枚！謹賀新年と印刷された文字が白々しい。最初は六十度のお辞儀が夕方には十五度が限界になる。偉そうな商人である。本日の宿は厚生年金ホテル。フロントのねーちゃんは愛想悪し。
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ホテルの朝食はどこもバイキング食べ放題だ。同行のおっちゃん達は深夜まで夜の町を徘徊してたにも関わらず、元気一杯おかわり二杯でロシア人パブの話で盛り上がっている。何とも不況知らずの面々だ。 毎年新年挨拶旅行の二日目は日和佐神宮のお参りだ。日本の神様らしく交通安全から学業 家内安全まで願い事のコンビニ状態だ。しかし私は家庭内不和等心配事の百貨店状態なのでお参りはせず、お土産を物色する。お参りはしないが願い事を一つだけした。それは隊長の幸せと健康。今年も私は親衛隊員としてお護り申し上げます。え？迷惑？ |
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太平洋に出た。海は凪いでいる。風はほのかに潮風を運んでくる。今回の挨拶廻り集団は協会各社十人。同床異夢ではあるが各人生き残りを模索中。しかしいかんせん未曾有の変革期に打つ手が見つからないのが大方の実状だ。でも私は思う。今まで真っ当な商いではなかったのではないだろうか。思考し推察し実行する。世間では当たり前の事がまったく行われていなかったのが現状だ。実はこういう時こそ飛躍の可能性が出てくる。チャンスの時なのだ。私には見える。成功が。 |
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太平洋沿いを走り高知に入る。浦戸湾の奥にある渡り鳥の休息地。静かな水面に翼を休めシベリアからの長旅の疲れを癒している。そして春の訪れとともにまた旅立つ。しばらく海のそばに佇む。 | ||
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お帰りなさーい。 | ||
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