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東雲女子短大のクリスマス電飾である。長いようで短い一年 この一年で何を得て何を失ったのだろう 大切なものとは すべてを得ようとする者はすべてを失う。 | ||
作者は高知県出身 大阪在住の主婦だそうだ。
概して高知県出身者は自分の出身地に対して特別な感情を持っている。
それが外に出て故郷の良さを知るとか懐かしさではなくて、心は高知にあるという強烈な思い入れだ。
だから高知から来ました ではなく 高知から来てます。という言葉では少しの違いだが意味は大きく違う日常を送っている。
最近の作家では山本一力などが有名だが、この人もエッセイになると強烈に郷土愛を筆に認める。
この本の舞台は勿論高知だ。登場人物も高知弁で語る。
高知 不思議な土地である。県民所得下から二番目 離婚率全国一位 このようなことすら地元の人間にとっては愛する郷土なのだ。
かく言う私は休日は常に高知で過ごしていた時期がある。なぜか魅力のある土地 何が惹きつけるのだろう。分からない。
多分彼の地が何かを表現している土地なのだろう。
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