お遊びコラム のコーナー
 
よもだ日記
 
今週の四冊
動物園にて Vo.1
今週買った本 雑誌 出るのがワクワクみたいなのは皆無だ。

「背広の下の衝動」
久しぶりにハードカバーの新刊本を買った。四話の長めの短編からなる中年サラリーマンが主役の物語だ。最初の話「邪」は街中で投身自殺の現場に出会した男の話。群衆の一人として見守る主人公は何時しか自分を同化させていく。次の「団欒」は婿養子で妻はオッチョコチョイの慌て者 義父 義母 義弟 義妹 この家族構成は?そうサザエさん家のマスオさんだ。マスオさんは好きな球団も義父に遠慮して応援出来ず、一日中気を使い良い夫、家族の一員を演じながら生きている。しかし彼は現状に辟易している。嫁に行くのも養子に行くのも似ている部分があるようだ。自制心がある人のみ続けられるのだろう。私の場合はそれが足りないというより、そんな余裕はないので御免こうむりたい。そして三人目の主人公の話へ進む。題は「嫉」若く肉体的にも知能にも優れた男子大学生の派遣家庭教師。彼が家に来るようになってから主人公の頭の中は妄想に支配される。この章になると主人公の中年サラリーマンは混迷の罠に自ら入り込む。まぁテレビやビデオばかり観てないでたまには本屋に行きなさい。

「新潮45」
巷では思いッキリ右に向いていると言われていた雑誌である。そういう私の家は最近まで左の新聞 週刊誌を延々と定期購読していた。なのに何故左思想にならなかったか。単にその新聞に「サザエさん」が連載されていただけの理由からだ。現在は地元新聞をとっているが基本的に番組欄しか見ない。今の社会風潮は世界的にナショナリズムの台頭がめざましい。かつてビルゲイツらITの起業者達が予言した国境のない世界なぞ到底訪れない事を世界のニュースは告げている。しかしその一方我が不思議な国ニッポンは愛国とか祖国という言葉もなくし、国を嫌う行為が平和を愛する行為と同一に見る傾向がいまだに根強い。台湾とは事情が違う。一体お前達はどこの国の人間なんだ。しかしこの国の人間は確実に変わりつつあるようだ。自我の確立というのが初等教育の目的だが、人間の奥底に潜むアクのような物までかきだしているようだ。

 
動物園にて Vo.1
テレビに出れないお笑い芸人。不思議な芸人である。二年前に旧帝国陸軍軍人の軍服を着て言語明瞭に組織宗教やマルチ商法を茶化しまくる面白さ。自家用車街宣車で右翼風演説をする彼の目は完全にイッている。鳥肌閣下の演説はウェブで聞けます。
HOMEへ戻る
Copyright(C) 2003 KYOWA SANGYO CO,.LTD.All Right Reserved.