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WOWOWの人気番組「CSI科学捜査班」である。
この番組は生と死が毎回のテーマだ。
そもそも生と死は生まれてきて死ぬまでの生き物の共通の真理だ。
海は生と死を分かりやすく現した場所だ。
海に入ると辛うじて生かされているひ弱な自分の存在を感じる。そしてこの取るに足らない人間が悩み悲しみ怒り喜ぶ。
人は死んだらどこへ行くのだろう。多分死んだら終わりなのだろう。死ぬということは終わりなのだ。
人が死にそしてその人をたまに思い出す人もやがて死にすべてが無になる。
でもそれはすごく自然なことなのだ。二十歳の頃、この世に存在することがなにがしかの意味を持つのだと考えた時期もあったが結論としてはこれしか考えられない。
個人に於いての最大の問題も個人以外には何の疑問も抱かせない問題なのだ。
そしてまた向き合う。その存在は他人にとって価値があるのかないのか。
その証が欲しいが為に伴侶を求めるのであろうか。子を持つのであろうか。
しかしそれらは所有物ではなく個々のものだし単なる一方向から見た個人の環境に他ならない。
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