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ボズ スキャッグスである。
彼は七十年代のシーンを代表するシンガーソングライターの一人である。
彼の時代は日本ではポパイが創刊され波乗りブームが到来していた。
そのブームはかつての加山雄三世代のような憧れではなく、もっと身近で車のルーフにミナミスポーツ(既に倒産)で買った板を積んで街を走る。なんつうのが非常に格好よく見えた時代であります。
服装もラコステのポロシャツにリーバイスのジーンズ ニュートラッド 略してニュートラの服が街に溢れておりました。靴はナイキ ブルック コンバース アディダス 私はナイキに憧れましたが如何せん今現在よりも高い値段で買ったスニーカーをいつも磨いておりました。女の子にモテたいという不純な動機で始めた波乗りはハード路線に入ってしまい、ナンパ天国と言われた新島でもひたすら 波乗り→飯→寝る の繰り返しでした。そんな私が当時一番聞いていたのがこのボズです。凄く海に合うし甘い声は疲れを癒します。サザンオールスターズが海に合うとされていますが私には理解出来ない話です。
あれは演歌です。断言します。所詮日本人には演歌なのでしょうか。
そしてそのボズの容姿。男が男の事を褒めるのは滅多に無い事ですが、とにかく脱帽もんの格好良さ。粋とか伊達はこの人の為に作られた言葉ではないでしょうか。
米国のテレビドラマ「アニーマイラブ」でゲスト出演で現在の姿を拝見したけど、ますます渋みを増して格好よさに凄みが加わっていました。こんな歳のとり方をしたいものです。
ボズは最初は「ザ バンド」というバンドでボーカルをしていましたが、その頃はカントリー調でのどかな音楽でしたがソロになってからはジャズ カントリー ソウルという枠を超えて当時の言葉で言うとコンテンポラリィーサウンドという部類とされています。
他の歌手も多く取り上げているのが「スローダンサー」というバラード曲です。
今まで女性を愛した事はなかった
シルクのような膝に触れたこともなかった
メイコンベイビィ 僕を狂わせる
難なく君に惹かれてしまったんだ
ジョージアの松林に横たわり
木々の間から囁いておくれ
いつも君の事を夢見ているんだ
僕には君しか見えないのさ
シローダンサー スウィートロマンサー
君の輝きで僕を照らしておくれ
スローダンサー 鍵を握ってる
僕を解放すことができるのは君だけさ
陽の光の下で君の顔を見たことがない
君は月光と共に現れる
僕の名前をちゃんと覚えていない君
僕らは楽に仲良くなれたんだ
スローダンサー 可愛い夢追い人
その輝きで僕を照らしておくれ
スローダンサー 答えて欲しい
僕を自由に出来るのは君だけなんだ
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