なんじゃこりゃ！
これは何と霊園の宣伝らしい。
では霊園でなぜ志村のバカ殿なのか なんの必然性があるのか
墓 はか ばか バカ殿 この変換なのか
ここは高知の主要幹線道路である。
陛下が来たら間違いなくシートをかけて隠すかルートを変更するだろう。
さすが高知である。
久しぶりの高知はよさこい祭りの興奮はすっかり失せて相変わらずの不況風が吹きまくっていた。
普通車の助手席側に書かれていた絵と呼んでいいのか分からぬ代物である。
私は非常に理解に苦しみ運転手と助手席の彼女と思しき二人を観察してみた。
このセンスの持ち主に非常に興味を覚えたからだ。
まずこのデコっちゅうのは彼女の事であろう。
薄いスモークを貼っているのでよく見えなかったが彼氏はヤンキーにも見えるが少しヤンキー系とは外れるようだ。
彼女はよく分からない。毛染めで髪の毛が傷んでいるように見える。
ようするに廃車にする前で遊びで書いたのだろう。
でもこれって恥ずかしくないのか？普通なら新車をくれるといっても乗れない。
しかし実はこれは下絵で次に見た時、色付けがされていたら少し恐い。
諸兄は社長室と聞くと、どんな所か想像出来ますか？
あたしなんぞは森繁と三木のり平の社長シリーズとかで小林圭樹が秘書室長で
美人どころが秘書達でっ ちゅうのやらＨなビデオでヘマをした美人秘書に言い寄るスケベ社長 なんつーのを想像しますがね。
でもそんなシチュエーションには応接セットとマホガニーで出来た立派な机が必要だ。
しかし現実はメーカーも定かではないスチールの中古机と落ち着けない安物のイス。
近くの席では絶え間ないタバコの煙で目が痛み、咳や痰を切る音がこだまする。
中小零細企業なんてこんなもんよ。
でもって会社で唯一寛げる場所がここなのだ。
嗚呼！換気扇の回る音だけ聞こえる。
外に出ると現実が待っている。
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